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# 5. 動詞

動詞とは、ある対象が如何なる動きをしているのかを表現する。動詞は通常単音節もしくは２音節で構成し、文のなかでは動詞であることを強調し発音し、自動詞・他動詞に準ずる区別があり、活用形としては現在形・完了形・未来形・命令形という活用がある。

チベット語における動詞は合計2,000程度に満たず、他の言語よりも少数であると言われる。事物のさまざまな運動の状態を表現するために、実際の用例で複数の動詞や助詞を併用し動詞句の集合体（བྱ་ཚིག་གི་ཚོགས།）を構成し、具体的な様々な動作の表現が可能となる。また名詞や動詞由来の名詞と共用動詞「する・打つ・送る・作る」などを用い、名詞と組み合わせ新規の動作表現を合成することもできるし、動詞から派生した合成名詞を形成できる。

## A1　本動詞 བྱ་ཚིག་གཙོ་བོ།

本動詞（བྱ་ཚིག་གཙོ་བོ་）は、当該の文で表現される主要な動作を表示する。

> བསྟན་འཛིན་སློབ་གྲྭར་ཕྱིན་སོང་།\
> テンジン（は）学校に行った（本動詞）＋のであった（動詞補語）。

#### B1　本動詞の分類

#### C1　第一分類

動かそうとするものと動かす人とが同じである動詞 བྱ་བྱེད་ངོ་བོ་ཐ་མི་དད་པ།

> འགྲོ་བ། 　行く　ངུ་བ། 　泣く　སྡོད་པ། 　座る　བསམ་པ། 　思う　དགོད་པ།　笑う

動かそうとするものと動かす人とが別である動詞 བྱ་བྱེད་ངོ་བོ་ཐ་དད་པ།

> ཟ་བ། 　食べる　འཐུང་བ། 　飲む　ལྟ་བ། 　見る　ཀློག་པ། 　読む　ཉན་པ། 　聞く

#### C2　第二分類

動かす人にその動きがある動詞 བྱེད་པ་པོ་ལ་ཡོད་པའི་བྱ་བ།

> སྐོར་བ། 　廻す　 སྒྱེལ་བ། 　逆さにする　 སྒྲིལ་བ། 　まとめる　 སྒོམ་པ། 　修習する

動かそうとしているものにその動きがある動詞 བྱ་བའི་ཡུལ་ལ་ཡོད་པའི་བྱ་བ།

> འཁོར་བ། 　回る　 འགྱེལ་བ། 　逆さに転ぶ　 འགྲིལ་བ། 　群れている　 གོམས་པ། 　慣れる

例：上記の二種類を組み合わ以下のような表現が可能である。

> བསྟན་འཛིན་གྱིས་ རྐང་འཁོར་བསྐོར་ནས་འཁོར།\
> テンジンは自転車を回して（こいで）走り回る。

これ以外にも動詞の分類には「行為主体に関係する動詞」（བྱེད་པ་འབྲེལ་ལས་ཚིག）・「行為主体とは無関係な動詞」（བྱེད་མེད་ལས་ཚིག）、「活用のある動詞」（གཟུགས་འགྱུར་བའི་ལས་ཚིག）・「活用のない動詞」（གཟུགས་མི་འགྱུར་བའི་ལས་ཚིག）などがある。

これらは動詞を分類しているのに過ぎず、各動詞にはそれぞれ意味がある。動詞の詳しい作法は『性入法』（རྟགས་འཇུག）でその音素生成法と合わせて学んでいくものであり、チベット人でも難解な議論を含んでいる。

## A2　一般動詞 བྱ་ཚིག་ཕལ་བ།

一般動詞は、本動詞の動作を補完する動作を表現する。

> འགྲོ་འདོད། 本動詞「行く」 ＋ 一般動詞「望む」→「行きたい」

一般動詞は、本動詞に続けて配置し動作の複合的な表現することができる。これ以外にも通常の助詞を使用してさまざまな表現をすることができる。

## A3　動詞補語 བྱ་བའི་ཚིག་གྲོགས།

### B1　肯定命題の動詞補語 སྒྲུབ་ཕྱོགས་ཀྱི་བྱ་བའི་ཚིག་གྲོགས།

以下の助詞（ཕྲད་）は動詞補語（བྱ་བའི་ཚིག་གྲོགས་）として使用する。

> ཡིན། རེད། ཡོད། འདུག

### C1　動詞補語のみの表現：

本動詞・ラトン助詞ともに併用しない場合 「甲は乙である」という述定は、甲にも乙にも何ら「動き」がないので特定の動詞を用いる必要もなく、動詞補語となる「名詞・名詞・助詞」と表現することができる。

### D1　ཡིན། 中心人物に関する表現 སྐྱེས་བུ་མཆོག་ལ་འཇུག་པ།

> ང་མི་ཡིན།\
> 私は人である。

> ང་ཚོ་བོད་པ་ཡིན།\
> 我々はチベット人である。

> ང་ཚོ་སློབ་ཕྲུག་ཡིན།\
> 我々は学生である。

### D2　རེད།　 他者に関する表現 སྐྱེས་བུ་གཞན་ལ་འཇུག་པ།

> ཁྱོད་རེད། あなたである

> ཁྱོད་མི་རེད།\
> あなたは人である。

> ཁོ་རེད།\
> 彼である

> ཁོ་མི་རེད།\
> 彼は人である。

> མོ་རེད།\
> 彼女である。

> མོ་མི་རེད།\
> 彼女は人である。

> འདི་རེད།\
> これである。

> འདི་དཔེ་ཆ་རེད།　\
> これはペチャである。

> འདི་ཚོ་རྒྱ་གར་བ་རེད།\
> これらはインド人である。

> དེ་རེད།\
> それである。

> དེ་རྨ་བྱ་རེད།\
> それは孔雀である。

> དེ་ཚོ་དམག་མི་རེད།\
> 彼らは軍人である。

> བཀྲ་ཤིས་སློབ་ཕྲུག་རེད།\
> タシは学生である。

> ཕུན་ཚོགས་ཚོང་པ་རེད།\
> プンツォーは商人である。

> ཚེ་རིང་བསོད་ནམས་ཆེན་པོ་རེད།\
> ツェリンは福徳の高い者である。

> བློ་གྲོས་རིག་པ་རྣོན་པོ་རེད།\
> ロトゥーは知性が鋭敏な者である。

「 ཡིན་ 」は中心人物が関わる積極的表現であるのに対し、無変化独立助詞「 རེད་ 」は、会話の主導権を有する中心人物たる話者自身が積極的に関与がなされていない事柄に関しての肯定命題の述定表現に用いるものである。

### C2　動詞補語のみの表現：本動詞はなく、ラトン助詞のみ併用する場合

「甲は乙にある」「甲に乙がある」とい存在・所有の表現は、甲にも乙にも何らの動きもないので特定の動詞を用いる必要もないが、存在するもの・所有するものの場所を表示するためにラトン助詞のみを使用して表現する。

#### D1　ཡོད། 中心人物／第一人称の存在表現 སྐྱེས་བུ་མཆོག་གམ་གང་ཟག་དང་པོ་ལ་འཇུག་པ།

> ང་ལྷ་ས་ལ་ཡོད།\
> 私はラサに居る。

> ང་ཚོ་རྒྱ་གར་ལ་ཡོད།\
> 私たちはインドに居る。 　

助詞「ཡོད་」（〜が有る）「ཡིན་」（〜である）は、会話の主導権を有する中心人物、もしくは一人称に関する述定表現あるいは、積極的に関与する述定に用いる。

#### D2　འདུག 他者の存在表現（目撃証言） སྐྱེས་བུ་གཞན་ལ་འཇུག་པ།

他者に関する存在表現の多くは、物件の所在と共に表現する。この表現は、目撃時点での存在状態を表し、その存在状態は過去又は現在の存在状態を表現する。

> ཁྱོད་འཛིན་གྲྭ་ལ་འདུག\
> あなたはクラスに居た／居る。

> ཁྱོད་རང་ཚོ་ལས་ཁུངས་སུ་འདུག\
> あなたたちは事務所に居た／居る。

> ཁོ་འདི་རུ་འདུག\
> 彼はここに居た／居る。

> ཁོང་ཚོ་ལྡུམ་ར་ལ་འདུག\
> 彼らは庭に居た／居る。

> མོ་ནང་དུ་འདུག\
> 彼女は家に居た／居る。

> འདི་ཁྲོམ་དུ་འདུག\
> これは街にあった／ある。

> དེ་འདི་རུ་འདུག\
> それはここに居た／居る。

> དེ་ཚོ་ཕ་གིར་འདུག\
> 彼らはあそこに居た／居る。

> ཕུན་ཚོགས་ཚོང་ཁང་དུ་འདུག\
> プンツォは店に居た／居る。

> ངང་པ་མཚོ་འགྲམ་དུ་འདུག\
> 雁は湖の近くに居た／居る。 　

存在表現は、次のように所有者に物件が所有されている状態も表現できる。

> ང་ལ་ཀུ་ཤུ་ཡོད།\
> 私には林檎が有ります。

> ཁྱོད་ལ་དཔེ་ཆ་འདུག\
> あなたにはペチャが在った。

> ཁོང་ཚོ་ལ་ཡོན་ཏན་འདུག\
> 彼らには功徳がある。

> སྟོབས་རྒྱལ་ལ་གཡག་མང་པོ་འདུག\
> トプギャルにはヤクが沢山居る。

### C3　本動詞と動詞補語の併用しているもの བྱ་བའི་ཚིག་གྲོགས་བྱ་ཚིག་གཙོ་བོ་དེ་དང་འབྲེལ་བ།

#### D1　中心人物に関する表現 སྐྱེས་བུ་མཆོག་ལ་འཇུག་པ།

> 動詞（完了形）+ ཡིན། 動詞（現在形）+ ཡོད། 動詞（未来形）+ ཡིན།\`

> ང་ཕྱིན་པ་ཡིན།\
> 私は行きました。（完了形）

> ང་འགྲོ་བཞིན་ཡོད།\
> 私は行きつつあります。（現在形）

> ང་འགྲོ་ཡི་ཡོད།\
> 私は行きつつあります。（現在形）

> ང་འགྲོ་ཡི་ཡིན།\
> 私は行きます。／私は行くんです。（未来形）

#### D2　他者に関する表現 སྐྱེས་བུ་གཞན་ལ་འཇུག་པ།

> 動詞（完了形）+ རེད། 　動詞（現在形）+ འདུག 　動詞（未来形）+ རེད།

既に動作の完了状態、すなわち動作が過去になされた場合は次のように表現する。 ཁྱོད་ཕྱིན་པ་རེད། 　あなたは行きました。

> ཁོ་ཕྱིན་པ་རེད།\
> 彼は行きました。

> མོ་ཕྱིན་པ་རེད།\
> 彼女は行きました。

> དེ་ཕྱིན་པ་རེད།\
> その人は行きました。

> བཀྲ་ཤིས་ཕྱིན་པ་རེད།\
> タシは行きました。

> དབྱངས་ཅན་ཕྱིན་པ་རེད།\
> ヤンチェンは行きました。

現在動作が進行している状態を次のように表現する。

> ཁྱོད་འགྲོ་ཡི་འདུག\
> あなたは・行って・います。
>
> ཁོ་འགྲོ་ཡི་འདུག\
> 彼は行っています。
>
> ཁྱོད་འགྲོ་བཞིན་འདུག\
> あなたは・行って・います。
>
> ཁོ་འགྲོ་བཞིན་འདུག\
> 彼は行っています。
>
> མོ་འགྲོ་ཡི་འདུག\
> 彼女は行っています。
>
> དེ་འགྲོ་ཡི་འདུག\
> その人は行っています。
>
> བཀྲ་ཤིས་འགྲོ་ཡི་འདུག\
> タシは行っています。
>
> དབྱངས་ཅན་འགྲོ་ཡི་འདུག\
> ヤンチェンは行っています。

未来を表現するものは次の通りである。

> ཁྱོད་འགྲོ་ཡི་རེད།\
> 貴方は行くんです。／あなたは行きます。

> ཁོ་འགྲོ་ཡི་རེད།\
> 彼が行きます。

> མོ་འགྲོ་ཡི་རེད།\
> 彼女は行きます。

> དེ་འགྲོ་ཡི་རེད།\
> その人は行きます。

> བཀྲ་ཤིས་འགྲོ་ཡི་རེད།\
> タシは行きます。

> དབྱངས་ཅན་འགྲོ་ཡི་རེད།\
> ヤンチェンは行きます。

## B2　否定命題の動詞補語 དགག་ཕྱོགས་ཀྱི་བྱ་བའི་ཚིག་གྲོགས།

否定命題の動詞補語は以下の助詞を使って構成される。

> མིན། མ་རེད། མེད། མི་འདུག།

否定命題の動詞・助詞の使用法は具体的には次のようなものがある。

### C1　本動詞を用いないで動詞補語のみで表現するもの 　

「甲は乙でない」という否定命題の述定は、甲にも乙にも何ら「動き」がないので特定の動詞を用いる必要もないが、動詞補語となる「否定辞＋独立助詞」で表現できる。

> ང་མིན།\
> 私ではない。

> ང་རྒྱ་གར་བ་མིན།\
> 私はインド人でない。

> ཁྱོད་མ་རེད།\
> あなたではない。

> ཁྱོད་སློབ་ཕྲུག་མ་རེད།\
> あなたは学生ではない。

> ཁོ་མ་རེད།\
> 彼ではない。

> ཁོ་བོད་པ་མ་རེད།\
> 彼はチベット人ではない。

> འདི་དེབ་མ་རེད།\
> これは本ではない。

> དེ་རྨ་བྱ་མ་རེད།\
> それは孔雀ではない。

### C2　本動詞の用いないでラトン助詞と動詞補語を併用して表現するもの

「甲は乙にない」「甲に乙がない」という存在・所有の表現は、甲にも乙にも何らの動きもないので特定の動詞を用いる必要もないが、存在するもの・所有するものの場所を表示するためにラトン助詞と否定辞を使用して表現する。

> ང་འཛིན་གྲྭ་ལ་མེད།\
> 私はクラスにはいない 。

> ཁྱོད་ལས་ཁུངས་ལ་མི་འདུག\
> あなたは事務所にいない。

> མོ་ལྷ་ཁང་ལ་མི་འདུག\
> 彼女は仏殿には居なかった。

> ང་ལ་དཔེ་ཆ་མེད།\
> 私にはペチャはない。

> ཁོ་ལ་རྐང་འཁོར་མི་འདུག\
> 彼は自転車をもっていない。

> ཁྱོད་ལ་ཞྭ་མོ་མི་འདུག\
> あなたには帽子はないんです。

> ཀུན་བཟང་ལ་གྲོགས་པོ་མི་འདུག\
> クンサンには友達が居ません。

### C3　本動詞と動詞補語とを併用した表現

#### D1　中心人物もしくは一人称に関する表現

| 完了          | 現在          | 未来          |
| ----------- | ----------- | ----------- |
| 動詞完了形＋ མིན། | 動詞現在形+ མེད། | 動詞未来形+ མིན། |

> ང་ཕྱིན་པ་མིན།\
> 私は行っていません（完了）

> ང་འགྲོ་ཡི་མེད།\
> 私は〔いま〕行っていません（現在）

> ང་འགྲོ་ཡི་མིན།\
> 私は〔これから〕行きません（未来）

#### D2－他者に関する表現（二人称・三人称）

> 動詞完了形＋ མ་རེད།　　動詞現在形+ མི་འདུག　　動詞未来形+ མ་རེད།

> ཁྱོད་ཕྱིན་པ་མ་རེད།\
> あなたは行ってません（完了）

> ཁྱོད་འགྲོ་ཡི་མི་འདུག\
> あなたは〔いま〕行っていません（現在）

> ཁྱོད་འགྲོ་ཡི་མ་རེད།\
> あなたは〔これから〕行きません（未来）

> བཀྲ་ཤིས་ཕྱིན་པ་མ་རེད།\
> タシは行っていません（完了）

> བཀྲ་ཤིས་འགྲོ་ཡི་མི་འདུག\
> タシは〔いま〕行っていません（現在）

> བཀྲ་ཤིས་འགྲོ་ཡི་མ་རེད།\
> タシ〔これから〕行きません（未来）

## B3　その他の動詞補語 བྱ་བའི་ཚིག་གྲོགས་གཞན་འགའ།

その他の動詞補語として頻繁に用いるものには次のようなものがある。

> བྱུང་། སོང་། བྱུང་འདུག རེད་འདུག ཡིན་འདུག ཡོད་འདུག

### C1　བྱུང་ 中心人物の完了表現

> 動詞完了形+ བྱུང་། ～した（主）・～している（主）・～してくれた・～してくれている

#### D1　中心人物の過去に関する記述

> ང་ལ་ཕོགས་ཐོབ་བྱུང་།\
> 私は給料を貰えた。

> ང་ལ་དེབ་ཐོབ་བྱུང་།\
> 私は本をひとつ得たのであった。

> ཁོང་གིས་ང་ལ་གནང་བྱུང་།\
> 彼は私にしてくれたのであった。

> ཁོས་ང་ལ་ལབ་བྱུང་།\
> 彼は私に話してくれた。

> མོས་ང་ལ་ཇ་སྤྲད་བྱུང་།\
> 彼女は私にお茶をくれたのであった。

> ཁོང་གིས་ང་ལ་བོད་སྐད་བསླབས་བྱུང་།\
> 彼は私にチベット語を教えてくれた。

> དགེ་རྒན་གྱིས་ང་ཚོ་ལ་བཀའ་བཀྱོན་གནང་བྱུང་།\
> 先生は私を叱責してくれた。

#### D2　中心人物の経験・感受に関する記述

> ང་སྐྱིད་པོ་བྱུང་།\
> 私は楽しかった。

> ང་ཚོ་དགའ་པོ་བྱུང་།\
> 私は嬉しかった

> ང་ཧ་ལས་བྱུང་།\
> 私は驚いた。

> ང་ན་བྱུང་།\
> 私は病気になった。

> ང་སེམས་ཕམ་བྱུང་།\
> 私はがっかりした。

> ང་ངོ་ཚ་བྱུང་།\
> 私は恥ずかしかった。

> ངས་སྟག་གཅིག་མཐོང་བྱུང་།\
> 私は一匹の虎を見た。

> ངས་ཚོར་བྱུང་།\
> 私は味わったのである。

> ང་ཚོས་ཤེས་བྱུང་།\
> 私たちは分かった。

{% hint style="info" %}
これらの表現はある動作が発現し、その動作について言及する主たる人物がそれを経験し、その既成の事実が前提となり、自らの体験・経験・享受した事実を表現している。これから起こる未来の経験については「動詞+རྒྱུ་」とも表 現することができる。
{% endhint %}

### C2　སོང་།　他者の過去表現

> ཁོ་ཕྱིན་སོང་།\
> 彼は行ってしまった。

> ཁོས་བྱས་སོང་།\
> 彼はやってしまった。

> ཕུན་ཚོགས་ཀྱིས་ཁ་ལག་ཟོས་སོང་།\
> プンツォはもうご飯を食べていた。

> ཚེ་རིང་གིས་ཡི་གེ་བྲིས་སོང་།\
> ツェリンは文字を書いたのであった。

> དེ་ཚོ་ལྷ་སར་ཕྱིན་སོང་། 彼\
> らはラサに行ってしまった。

### C3　བྱུང་འདུག　一人称の完了状態

> དེ་དུས་བོད་ལ་སྐྱིད་པོ་བྱུང་འདུག\
> その時チベットは楽しかったのである。

> བོད་ལ་རྒྱལ་པོ་མང་པོ་བྱུང་འདུག\
> チベットには沢山の王様が出現した。

> ཉེ་ཆར་རང་བཙན་གྱི་དུས་ཆེན་དེ་ཡག་པོ་བྱུང་འདུག\
> こないだの独立祭は良いものとなった。

> དབུ་ཁྲིད་རྣམ་གཉིས་བར་བཀའ་མོལ་ཡག་པོ་བྱུང་འདུག\
> 二人の指導者間で良い話し合いができた。

### C4　རེད་འདུག　他者の完了状態（完了・継続）

> སྔོན་མ་ང་རྒྱལ་པོ་ཞིག་རེད་འདུག\
> 昔私は王様でした。

> དེང་སང་བཀྲ་ཤིས་ནི་ཚོང་པ་ཆེན་པོ་ཞིག་རེད་འདུག\
> 最近タシは偉い商売人になっています。

> ་ལྟ་དེ་མཁས་པ་རེད་འདུག\
> いまの彼は学者になりました。

> ཁོང་ཚོ་དེང་སང་སློབ་མ་རེད་འདུག\
> 彼らは最近は学生をやっている。

### C5　ཡིན་འདུག　全人称の述定存在表示

> དེ་སྐབས་ང་རྒྱལ་པོ་ཡིན་འདུག\
> その時私は王様であった。

> དེ་དུས་བློ་གྲོས་དེ་རུ་བསླེབས་པ་ཡིན་འདུག\
> その時ロトゥはそこに着いていた。

> གནས་ཚུལ་དེ་ཁོས་བྲིས་པ་ཡིན་འདུག\
> その状況を彼は書いたのであった。

### C6　ཡོད་འདུག　存在継続状態

過去のすべての人称で用いる用例

> དེ་དུས་ང་རྒྱ་གར་ལ་ཡོད་འདུག\
> その時私はインドに住んでいた。

> དེ་དུས་ང་ལ་ཕོ་བྲང་ཆེན་པོ་ཞིག་ཡོད་འདུག\
> その時私には大きな宮殿が有った。

> སྔོན་མ་ཁོ་ལྷ་ས་ལ་ཡོད་འདུག\
> 昔は彼はラサに住んでいた。

> དེ་དུས་ཁོ་ལ་བུ་མང་པོ་ཡོད་འདུག\
> その時彼には多くの息子がいたのである。

> སྐྱེ་བ་སྔོན་མ་མི་དེ་ལྷ་ཡུལ་ལ་ཡོད་འདུག\
> 前生その者は天国に住んでいた。

他者のみの現在形で用いる用例

> ཉེ་ཆར་ས་མཚམས་ལ་དམག་མི་མང་པོ་བསླེབས་ཡོད་འདུག\
> 最近国境に大量の軍人が配備されてる。

> དེང་སང་ཁོ་ཨ་མི་རི་ཀ་ལ་ཡོད་འདུག\
> 最近に彼はアメリカに住んでいるようである。

> ད་ལྟ་ཁོ་ལ་ཁང་པ་མང་པོ་ཡོད་འདུག\
> いま彼は沢山家を所有しています。

> ཁོང་ཚོ་ད་ལྟ་ཕེབས་ཀྱི་ཡོད་འདུག\
> 彼らはいまはこちらに向かっているようです。

> ཁོང་ཚོ་དེ་རིང་ཐོན་གྱི་ཡོད་འདུག\
> 彼らは今日出立しつつあるようである。 未来

> ཁོ་རང་ཚོ་ལོ་རྗེས་མ་བོད་ལ་འགྲོ་ཡི་ཡོད་འདུག\
> 彼らは来年チベットに行くようである。

> ཁོང་ཚོ་སང་ཉིན་ཕེབས་ཀྱི་ཡོད་འདུག\
> 彼らは明日いらっしゃるようである。

> རིང་མིན་ཁང་པ་དེ་ང་ལ་སྤྲོད་ཀྱི་ཡོད་འདུག\
> 無料の部屋を私にくれるようである。

> ཟླ་བ་ཁ་ཤས་རྗེས་ཨ་མའི་ནང་ལ་འགྲོ་ཡི་ཡོད་འདུག\
> 数ヶ月後に母の家に行くことになっている。

## A4　動詞句の構成 བྱ་ཚིག་གི་ཚོགས་པ།

動詞・動詞補語・それを結合させる助詞の三つが、動詞全体を構成する。

| བྱེད་ + ཡི་ + ཡོད། = བྱེད་ཀྱི་ཡོད། |
| :--------------------------------: |
|         する　の　有る　＝　するんです→します        |

たとえば次のような動詞句がある。

> བསྟན་འཛིན་སློབ་གྲྭ་རུ་སློབ་སྦྱོང་བྱེད་ཀྱི་ཡོད།\
> テンジン〔は・が〕 学校で学習をしています

## A5　動詞と同型の単独名詞 བྱ་ཚིག་དང་གཟུགས་མཚུངས་པའི་མིང་རྐྱང་།

チベット語では、動詞は複数の文字の集まりであるのですべて名詞でもある。したがって文字列としては動詞も名詞も同形ありで区別できないものがある。発音時には、動詞として使用しているのか、名詞として使用しているのかの区別がある。動詞と同型の名詞は通常の音で発音するが、動詞として使用する場合は、動詞であることを明確化するため長く強い音で発音する。

#### 単体名詞とし短音で発音

> འཁོར་བ། འགྲོ་བ། གོ་བ། འཁྲུལ་བ\
> 輪廻　衆生　理解　迷乱

#### 動詞として長音で発音

> འཁོར་བ། འགྲོ་བ། གོ་བ། འཁྲུལ་བ།\
> 廻る　行く　理解する　迷う

> བསྟན་འཛིན་གྱིས་ཁོང་གི་བཤད་པའི་སྐད་ཆ་དེ་ཚོ་གོ་བ་དང་གོ་བ་ལོག་སྒྲུབ་བྱས་སོང་།\
> テンジンは・彼が話したそれらの話を・聞いてわかった（コーワ）・が、・間違った理解（コワ）・を・してしまった。

## A6　共有動詞 བྱ་ཚིག་ཐུན་མོང་བ། 　

共有動詞とは、特定の名詞に連結し使用し、異なった意味を表現することができるため様々な動作表現で共有している動詞のことである。

### བྱེད་པ། 　する

* ཉར་ཚག་བྱེད་པ། 　保護する
* ཉོ་ཚོང་བྱེད་པ། 売買取引する
* དད་པ་བྱེད་པ། 　信仰する རོགས་རམ་བྱེད་པ།
* 援助する དང་འདོད་བྱེད་པ།
* 期待する སྐད་ཆ་བྱེད་པ།
* 会話する

### རྒྱག་པ། 　する

* རྩིས་རྒྱག་པ། 　計算する
* ཆང་ས་རྒྱག་པ། 　結婚する
* ཇག་པ་རྒྱག་པ། 　強盗する
* དམག་རྒྱག་པ། 　戦争する
* ཤུགས་རྒྱག་པ། 　努力する
* རྐྱལ་རྒྱག་པ། 　泳ぐ
* རྐུ་རྒྱག་པ། 　盗む

### གཏོང་བ། 　与える

* སྐད་གཏོང་བ། 　声を掛ける
* སྐྱིད་པོ་གཏོང་བ། 　楽しむ
* ཁ་ལག་གཏོང་བ། 　食事を支給する・御馳走する
* གློད་བཀྲོལ་གཏོང་བ། 　解放する
* ཡར་རྒྱས་གཏོང་བ། 　発展させる

### བཟོ་བ། 　作る

* ཁ་ལག་བཟོ་བ། 　料理する
* ཁང་པ་བཟོ་བ། 　建築する
* མེད་པར་བཟོ་བ། 　無くる
* ས་ཆ་བཟོ་བ། 　整地する
* བསྟན་འཛིན་གྱིས་ཁྱེད་རང་སྐད་གཏོང་གི་འདུག テンジンがあなたに声をかけている（呼んでいる）。

共有動詞はさまざまな表現で利用でき、特に会話でも多用される便利なものである。しかし特定の状況を表現する場合には、その状況を表現するのに相応しい、最適な特定の動詞を利用する方が望ましく、それによって教養の深さが滲み出ることになる。

## A7　動詞の活用形 བྱ་ཚིག་གི་གཟུགས།

チベット語の動詞にはその動作の行われる時間に応じて、三つの時制があり未来形・現在形・完了形があり、それに命令形の四つの変化がある。命令形は「〜せよ」という意味だけではなく、祈願の意味である「〜とならんことを」という意味もある。以下動詞の活用を確認する。

|      མ་འོངས་པ། 未来形     | ད་ལྟ་བ། 現在形 | འདས་པ། 完了形 | སྐུལ་ཚིག 命令形 | 意味   |
| :--------------------: | :---------: | :--------: | :----------: | ---- |
| བྱ་བྱེད་ཐ་མི་དད་པ། 自動詞 |             |            |              |      |
|         འགྲོ །         |    འགྲོ།    |    ཕྱིན།   |     སོང་།    | 行く   |
|         འགྱུར།         |    འགྱུར།   |    གྱུར།   |     གྱུར།    | 変わる  |
|         འགྲུབ།         |    འགྲུབ།   |    གྲུབ།   |     གྲུབ།    | 出来る  |
|          འཁོར།         |    འཁོར།    |    འཁོར།   |       -      | 回る   |
|   བྱ་བྱེད་ཐ་དད་པ། 他動詞  |             |            |              |      |
|           བྱ།          |    བྱེད།    |    བྱས།    |     བྱོས།    | する   |
|        བསྒྱུར།་        |    སྒྱུར།   |   བསྒྱུར།  |    སྒྱུར།    | 変える  |
|         བསྒྲུབ་        |    སྒྲུབ་   |  བསྒྲུབས་  |    སྒྲུབས་   | 仕上げる |
|         བསྐོར།         |    སྐོར།    |   བསྐོརད།  |    སྐོརད།    | 廻す   |

> ད་ཁྱེད་རང་སློབ་གྲྭར་འགྲོ་གྲབས་འདུག\
> いまあなたは学校にいくところである。

> ཁྱེད་རང་ཏན་ཏན་སློབ་གྲྭར་འགྲོ་ཡི་རེད།\
> あなたはきっと必ず学校に行くんです。

> ཁ་སང་ཁྱེད་རང་སློབ་གྲྭར་ཕྱིན་མ་སོང་།\
> 昨日あなたは学校に行っていません。

> བསྟན་འཛིན་ཁྱེད་རང་ངེས་པར་དུ་སློབ་གྲྭར་སོང་ཞིག\
> テンジン、あなたは必ず学校に行きなさい。

動詞の活用は以下のように覚える

> དམི་པའི་ཆོོས་སོགེས། བསྒྲུབ་བྱེ། སྒྲུབ་བྱེེད། བསྒྲུབས། སྒྲུབས་ཤིགེ །\
> 正法などを 成就(未来) (現在) (完了) (命令)

{% hint style="info" %}
日本では未来形を「〜されるべき」とし完了形を「〜されている」と受身形で表現し、現在形のみを「〜する」 としているものがよく見受けられるが、チベット語の動詞には能動態・受動態という発想自体がないので、注意する必要がある。
{% endhint %}

## 出典

上記の内容は以下のWebページを翻訳し注記を付したものである。

* <http://bodyiglobjong.com/verb/>

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